接客業に携わる皆さま、
初めてのお客様との面談後に
お礼の手紙を書いていますか?
- お礼のメールをする
- お礼の手紙(ワードで作成)を書く
- 直筆の手紙を書く
- フェイスブックでメッセージを送る
など人それぞれのスタイルがあるかと思います。
- メールが普通の時代だからあえて手紙にすべきだ
- フェイスブックのほうがあえて親密感が増していい
など、ここは世代や価値観により好みが様々で
非常に難しいラインだと自分でも感じますが、
手書きのはがきや手紙ならまず間違いはないだろう、
と自分では思っていました。
そして、そういう指導もかつて部下にはしてきました。
しかし、先日ある企業様で営業に同行した際、
それまでの私の価値観に迷いが生じました。
というのも、業績の悪い営業の方が、
訪問してやや深い話ができたお客様に
当日中に必ずお礼の手書きのハガキを出しているのです。
でも、その方は営業10年クラスですがずっと業績が低いままです。
もちろん、ハガキを出す以外の問題点が多いのだとは思います。
が、その一方で、同じ会社にお礼のハガキを出さなくても
業績の良い営業も多数いるのです。
ある見方をすれば「お礼のハガキなど出しても出さなくても関係ない」
ということにも見えます。
自分がかつて部下にお礼のハガキを出すように
指導してきたことはもしかしたら無意味だったのか?とも思いました。
が、今日わかりました。
ある営業のカリスマに先日お会いし
アドバイスを頂く機会があり、その方から手書きの手紙を頂きました。
その内容を見て、「あっ」と思ったのです。
それは、その内容の大半は「あなたは・・・」という
私個人に関する内容だということです。
「立派な資格を取られたのですね」
「あなたならできるはずです」など、
私個人に向けたメッセージです。
思い起こせば、かつてお客様からも協力会社様からも
手紙やハガキを何度も頂きましたが、心を打たれ印象深かったのは、
会社や仕事に関する内容ではなく、自分自身について言及された時でした。
この文章こそが、心に残り、距離を縮めるのです。
先にお話した、必ず手書きのハガキを出すけれど
成果が出ない営業の方は、誰に対しても全く同じ文面のハガキを出していました。
受け取った相手は一瞬は「おっ」と思うでしょう。
でも、その1時間後にはそのハガキのことなど1時間後には忘れているのでしょう。
今日のテーマは、そりゃそうでしょう、と思うことでしょう。
上を目指せば目指すほど効果が出るのは当然です。
ただ、今回私が言いたいのは、
「中途半端なことならやるだけ無駄」かもしれないということです。
共通の内容のハガキでも「出さないよりマシ」ではなく、
むしろ経費や手間を考えると「出さない方がマシ」
なのかもしれません。
なぜなら、同じ会社に営業でも、違うところに手間をかけて
お礼のハガキは出さない人のほうが成果を出しているのですから。
手紙やハガキが効果的かどうかは、その体裁ではなく
「内容」にかかってくる。
これが今の私の観察&実体験の結果です。