お客様満足。
もう当たり前になったような言葉ですが、
みなさんのお店ではお客様を満足させるためにどんなことをしていますか?
そもそもお客様はどんな時に満足するのでしょうか。
価格に見合った商品、サービスを提供するのはあたりまえ。
丁寧な接客もあたりまえ。
清潔で快適な店内もあたりまえ。
と言っても、できていないお店も多いですが。。。
それはさておき、「お客様満足」。
これが生まれるのは、なんと言っても想定外のサービスを受けたとき。
メニュー化されていない、お金で買えないサービスを受けたときです。
『おもてなし対応』はその代表格ですが、
それはまた追々触れるとして、、、
今回はちょっとおもしろい「満足サービス」を見つけました。
秋田の、とある居酒屋。
生はげがやってくる、というのがウリです。
毎晩こんな感じで生はげがやってきます。
ちゃんと客席ひとつずつを回り、会話をしてくれます。
スタッフさんによる写真撮影付き。
こんな強力コンテンツは、言うまでもなく十分にお客様を満足させてくれます♪
ただ、コストはかかっています。生はげ様の人件費ですね。
人件?神件??? まあいいか。
なるほど~!と思ったのは、こちらです。
店内に入り、家の中を模した囲炉裏のあるカウンターに通されると、店員さんが目の前に正座で座り、まず挨拶。
その後、ふたつの篭を差し出して
「あっちゅうおしぼりと、しゃっけえおしぼり、どっちがいい?」と秋田弁で聞いてきます。
わお~!秋田に来たんだー♪♪
これでテンションあがり、満足度が一気にあがります。
私の後にきたお客さんも、みなこのパフォーマンスに喜び「これはいいなあ!」とニコニコしていました。
いつもの言葉をあえて秋田弁に変えるだけで、お客様の満足を引き出せるのですね。
まさに、ノーコスト!
さらに帰り際には、秋田の風習である「火打ち石」を打って、安全に帰れるように祈願してくれます。
これも、見送りに出たときに笠をかぶって石をたたくだけのノーコスト!
ノーコストであることが素晴らしい、ということではなく、お金をかけないのなら「知恵を使わなければならない」!ということ。
正確には「お客様の気持ちになって、どうされたら嬉しいかをしっかり考えないといけない」ということ。
そんなことを改めて感じさせてくれるお店でした。